ザトウムシはなぜあの独特な歩き方をするのか
ザトウムシと言えば、あの細長い脚をゆっくり動かしながら歩く姿を 思い浮かべる人が多いと思います。
この歩き方には、実は理由があります。
8本の脚、それぞれの役割
ザトウムシには他のクモの仲間と同じく脚が8本ありますが、 すべてが同じように歩くために使われているわけではありません。
・6本 … 地面を歩くための脚
・2本(前から2番目の脚) … 主に周囲を探るための脚
前から2番目の脚(第2脚)は、他の脚より長く伸びていることが多く、 触角のように前へ伸ばして、地面や周りの様子を探る役割を 果たしているとされています。
「座頭」の歩き方に重ねられた名前
杖をついて探るように歩いた盲目の旅芸人・按摩師「座頭(ざとう)」に この姿が重ねられ、名前が付いたとされています。
→ 詳しくは「「座頭虫」という名前の由来」
なぜゆっくり動くのか
ザトウムシは、素早く走って逃げるタイプの生き物ではありません。
・網を張らず、歩いて獲物を探すため、急ぐ必要が薄い
・危険を感じたときは、走って逃げるより
脚を切り離して逃げる「自切」を使うことが多い
急いで逃げるための脚ではなく、周囲を探るための脚を発達させた という考え方もできます。
→ 「ザトウムシの足が取れる・自切する理由」も参考にしてください。
まとめ
- ザトウムシの8本の脚は、歩くための6本と、探るための2本に役割が分かれている
- 前へ伸ばす2本の脚が、「座頭」の杖のような姿に重ねられて名前が付いた
- 急いで逃げるより、周囲を探ることを優先した脚の使い方をしている