家の中でザトウムシを見つけたら
物置、風呂場、玄関、庭に面した壁。 細く長い脚のザトウムシ(座頭虫)が壁を這っているのを見つけて、 驚いた人も多いと思います。
まず知っておいてほしいのは、慌てて駆除業者を呼ぶ必要がある相手ではない、ということです。
まず確認したいこと
ザトウムシに毒はあるかで触れたとおり、 毒腺は無いとされていて、噛みつくこともほとんどありません。
□ 刺されて痛い思いをした → 報告はほとんど無い
□ 家具や食品を食い荒らす → そうした害は基本的に想定されていない
□ 大量発生して不快 → 見た目の問題であって、衛生害虫としての実害とは別
「気持ち悪い」という感情と、「実害がある」ということは、いったん切り分けて考えます。
なぜ家の中に入ってくるのか
湿気があって薄暗い場所を好む生き物です。
・風呂場、洗面所(湿気)
・物置、玄関の隅(薄暗さ)
・庭に近い壁の外側(外から迷い込む)
エサになる小さな虫や有機物が家の周りにあることも、寄ってくる理由の一つとされています。
→ 詳しくは「ザトウムシはどこにいるか──生息地の条件」
見つけたときの対応
基本の方針は「駆除」ではなく「外に出す」です。
① 紙やコップなどで優しくすくう
② 窓やドアの外に出す
③ 素手で強く握らない(脚が取れやすいため)
足が取れやすいのは、この生き物の防御反応の一つとされています。 つかまれた脚を自分で切り離して逃げる性質があり、 無理に掴むとその場で脚だけが残ることがあります。
→ 詳しくは「ザトウムシの足が取れる・自切する理由」
どうしても数が多いとき
1匹だけなら外に出すだけで済みますが、 物置や軒下に集団でいるようなときは対応がやや変わります。
→ 詳しくは「物置・軒下でザトウムシが大量発生して困ったとき」
殺虫剤を使うべきか
このサイトでは、ザトウムシを狙って殺虫剤を撒くことは積極的には勧めません。
理由は次の2点です。
① 実害がほとんど報告されていない生き物であること
② 益虫寄りとされ、周囲の小さな害虫を減らしている可能性があること
どうしても家の中に入ってきて困る場合は、 発生源(湿気・隙間)を減らす方向で対策するほうが、根本的な解決になりやすいとされています。
→ 詳しくは「ザトウムシの追い出し方・逃がし方」
まとめ
- ザトウムシは毒腺が無いとされ、噛みつくこともほとんどない生き物
- 「気持ち悪い」と「実害がある」は分けて考える
- 見つけたら紙やコップで優しくすくって外に出すのが基本
- 素手で強く握ると脚が取れることがある
- 大量にいるときや、根本的に減らしたいときは発生源対策が有効とされる