ザトウムシはクモの仲間なのか

細長い8本の脚を持つ姿から、ザトウムシ(座頭虫)は クモの仲間だと思われることがよくあります。

結論から言うと、大きな分類ではクモに近い仲間ですが、 「クモ」そのものではありません。


同じ「クモ綱」の仲間ではある

ザトウムシとクモは、どちらも「クモ綱(きょうかく綱)」という 大きなグループに含まれます。

クモ綱(鋏角亜門の中の一グループ)
 ├ クモ目(Araneae) ……… いわゆる「クモ」
 ├ ザトウムシ目(Opiliones)… ザトウムシ
 ├ サソリ目
 └ ダニ目  など

この意味では、遠い親戚のような関係にはあります。 ただし「クモ目」に含まれるわけではなく、独立した「ザトウムシ目」という 別のグループに分類されています。


体のつくりの違い

見分ける一番のポイントは、体の形です。

クモザトウムシ
頭胸部と腹部くびれではっきり分かれる融合していて一つの丸い塊に見える
糸を出す器官ある(巣を張る)ない(巣を張らない)
眼複数(種により4〜8個)単眼が1対のみとされる
毒腺・牙多くの種が持つ持たないとされる

「体が丸い一つの塊に見えるかどうか」が、 現地で見分けるときの一番わかりやすい目印になります。


なぜ混同されやすいのか

細長い8本の脚という共通点が大きいためです。

クモもザトウムシも脚が8本あり、素早く動かず、 薄暗い場所を好むという生活のしかたも似ています。

一方で、ザトウムシには糸を出す能力が無いため、 巣を張っているのを見かけたら、それはクモであってザトウムシではありません。

→ 詳しくは「ザトウムシは昆虫なのかクモなのか」


まとめ

  • ザトウムシとクモは同じクモ綱の仲間だが、クモ目には含まれない
  • 体が一つの丸い塊に見えるか、くびれで分かれているかが見分けの目印
  • ザトウムシには糸を出す器官がなく、巣を張らない
  • 8本脚という共通点から、見た目で混同されやすい

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